落とし物を見つけたら、どうしますか?

最近娘の卒園した幼稚園から、タイムカプセルのお手紙がきて、思い出したので書きます。

 

誰かが落としたハンカチを、親子で発見したら、どうしますか?

 

娘はその時、2歳でした。

その日、幼稚園の未就園クラスで園に遊びに行っていました。

帰りの会を終えて、ホールで帰り支度をしながら、私たち親子の目の前がだんだん帰る人で見渡せるようになってきた時、床にハンカチが落ちているのを見つけました。

拾って見たものの、

名前も書いてないし、まだ顔と名前も一致しないお友達に向かって、

呼びかけるのもためらわれて。

先生に預けて、持ち主を探してもらおうと思い、娘にもそう話しました。

 

先生に、

「これ、落ちてました」と私が言って、娘が手渡した時、

先生の対応にちょっとびっくりしたんです。

 

先生は娘の目線に合わせるように、腰を少しかがめて、

ハンカチを持った娘の手を、むぎゅっと少し掲げ、大きな声で

「これ、誰のですかーー」と呼びかけて歩き始めたのです!

 

娘は初め、何が起きたのかよくわかっていなかったけど、

やがて先生と一緒に

「これ、誰のですかー」と声を出し始め、、、

「あーうちのです!!」と、持ち主が見つかりました。

 

「ありがとう!」と自分に直接お礼を言われた時、

娘の目の輝き、自慢げな表情と言ったらありませんでした。

あ、こうやって、子どもに体験させてあげるのが大事なんだ!

と気付かされました。

 

 

子どもが自分に自信を持つ、自己肯定感を高めるって、

どうやって?と思ってきたのですが

その日にしっかりと見せていただいた感覚でした。

親や周りの大人が何か教え込んだり、

植え付けるようなことじゃなくて、

こうして自分を承認される機会を体験していく中で、

自分の中に育くまれていくものなんだな、と。

ふとしたことに、瞬時に、娘の学びや成長につながる体験を

考えてくださったことに、本当に敬意を持って感謝しました。

 

あの時、先生が預かりますね、と済ませれば、

それはそれで時間もかからないし、簡単。

大人の間ではごく一般的な対応だったと思うのです。

 

でも、それだと、

娘の目が輝くほどの体験は生まれなかった。。。

 

私はこの子に、こんな体験をいくつさせてあげることができていたかな。

と日々も振り返りました。

 

日常生活は何気なく、

大人の常識や都合でスムーズに過ごしていくこともできるし、

そのほうが簡単だったりします。

 

ただ、子どもの学びや成長につながる経験ができているかどうか、は別の話で。

 

経験というと、ものすごい大きな、派手な経験でなければいけないかのように、

私は思い込んできたな、とも感じました。

 

生活の中に、小さな何気ない場面に、どれだけ親が学びを見つけることが

できるかどうかで、子どもたちが感じるチャンスは違ってくるのかも知れないな、と思います。

 

卒園して数年たち、マザーズコーチングを受けた時

そんな気持ちでいられる私であるために、

私は自分の気持ちについても、親子のコミュニケーションについても、

学び続けたいと思っていた時だったかも知れません。

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最後までお読みくださり、有難うございます!

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